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税理士と公認会計士の違い

税理士と公認会計士は似ているが異なるもの

税理士と公認会計士は似ているが異なるもの税理士と公認会計士は似ていると思われがちで、資格を取得する際に悩む方も多いと思われます。
どちらの資格も業務が似ていると感じるかもしれませんが、異なるものです。
どういった点が違うのかを知っておきましょう。
税理士の業務は税務業務です。
業務範囲としては、納税者に代わり、税務申告を行ったり、税務書類の作成提出の代行をしたりなど、税務に関する業務が主な仕事になります。
企業の代理となることも多く、クライアントは個人や中小企業などが多いです。
公認会計士の業務は監査業務です。
企業が作成した財務諸表が適正かどうかを評価するのが仕事です。
監査を受けるのは資本金が5億円以上、もしくは負債の合計金額が200億円以上の株式会社なので、クライアントは主に大企業です。
税理士は相談されたことに対してそれを行う税務に関する専門家で、公認会計士は中立の立場に立って監査業務を行う専門家です。
具体的には節税や記帳代行などは税理士に相談した方がよく、M&Aなどの相談は公認会計士にするのがいいでしょう。

試験の難易度が高いのは公認会計士?

試験の難易度が高いのは公認会計士?税理士も公認会計士も国家資格なので、国家試験に合格しなければなりません。
どちらの仕事も、資格試験内容や難易度が異なります。
税理士になるには、税理士試験に合格すること、さらに関連する分野で2年以上実務経験があることが条件になります。
合格率は10%前後です。
しかし、弁護士や公認会計士の資格を持っていれば、税理士登録をすることで税理士になることも可能です。
公認会計士になるには、試験に合格するほか、2年以上の業務補助、一定期間の実務補修、修了考査に合格する、といった条件を満たす必要があります。
試験において、短答式では一括合格、論文式においても原則一括合格を求められるので、広範囲の勉強をする必要があります。
どちらの資格も持ち、両方の業務をしている人も多くいます。