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企業税務において幹部の税務知識はどのくらい必要か

企業税務知識の必要性

税理士の業務とは企業における経理部署の担当者すべてが、税務に関する知識を完璧に持っている、というわけではないでしょう。
時には幹部であっても、税務に関する専門知識を十分持たずに税務に関わることも多いのです。
しかし、たとえ税理士がいても、幹部が税務の知識を持たずに税務に関わるのは不安なものです。
そうはいっても、税務の専門知識はすぐに身につけられるものではありません。
そこで、企業税務において幹部に必要な知識について考えてみましょう。
まずはやはり、簿記の知識です。
税理士がいたとしても、幹部であれば簿記の知識を持っていると便利です。
簿記の知識を身につけることで、相手勘定科目を意識するバランス感覚を養うことができるだけでなく、考える力を鍛えてくれるというメリットがあるのです。
但し、簿記を勉強しても税務のすべてが理解できるわけではありません。
幹部として重要なのは、税理士をどう活用するかを心得ていることです。
基本的には、実績があり信頼できる税理士がいれば、ほとんど問題はありません。

経理初心者が習得しておきたい基本

税理士と顧問契約をするメリット簿記のほかにも、経理初心者の人が学んでおきたいことは、日次業務です。
現金の出納管理や残高管理、さらに伝票を起こしたり、整理したりといった作業は、日次業務として毎日行います。
また、請求や入出金の確認や一般社員の給与計算、社会保険料の納付に税務申告などは、毎月定期的に行う月次業務です。
さらに、年に一度の決算や年末調整、開示資料の作成に、予算・経営計画の立案といった年次業務についても把握しておくことが必要でしょう。
また、最低限おさえておきたいのが、税金の種類です。
法人税、法人住民税、法人事業税、地方法人特別税、消費税といった税金についても知っておきましょう。
さらに、少しややこしいですが勘定科目についても勉強が必要です。
勘定科目は、主要取引ごとの科目を理解することで把握しやすくなるでしょう。
税理士がいるからといって安心せずに、企業税務を自ら学ぶことは、経営にもプラスに働きます。